理事長挨拶

理事長 下村 嘉一 (近畿大学)


このたび、日本コンタクトレンズ学会理事長に就任させていただきました、近畿大学医学部眼科学教室教授 下村嘉一です。理事長就任にあたり、ご挨拶させていただきます。
今のコンタクトレンズを取り巻く環境には、様々な問題が山積しています。そのようななかで、歴代の理事長の意思を引き継ぎ、今まで以上に、会員の皆様にとって日本コンタクトレンズ学会の会員で良かったと思える学会になるよう、理事の先生方とともに努力して参りたいと思っております。
日本のコンタクトレンズが正しく発展し、国民の皆様にとっても、不利益を被ることのない医療としての位置づけを確固たるものにできればと考えております。ご存知のように、コンタクトレンズは視力矯正のための一つの手段となるだけではなく、治療用レンズとしてもよく用いられています。さらにはコンタクトレンズを用いて眼圧測定を行ったり、血糖値測定ができたり、本来の高度管理医療機器としての役目を果たすことが期待されています。
しかしその一方で、ここ数年の間に非常に多くのカラーコンタクトレンズが普及し、コンタクトレンズが高度管理医療機器とは思えないような状況となっております。最近のトレンドである再生医療の分野でも問題となっているように、コンタクトレンズにも医療としての側面とビジネスとしての側面があります。ビジネスが先行してしまい、国民の目の安全が損なわれるようなことだけは絶対に避けなければなりません。高度管理医療機器としてのコンタクトレンズと、それを取り巻く環境がどうあるべきなのかを考え、国民の皆様にとって良い環境をつくるために、我々はどうすべきなのかを再確認する重要な時期なのではないでしょうか。
多方面から様々なご意見をいただき、それを真摯に受け止め、守るべきことは大切に保持し、発展の為に改善すべきことは改め、今後ますます有用なコンタクトレンズの発展とそれを取り巻く環境改善のために、国民の目の安全を守るために、努めていきたいと思います。
目標に少しでも近づくためには、理事の先生方の力だけではなく、多くの会員の皆様の力が必要です。より良い学会となるために、皆様のお力添えを賜りたくここにお願いする次第です。
今後とも、日本コンタクトレンズ学会に対するご指導ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。