平成26年5月22日、独立行政法人国民生活センターが“カラーコンタクトレンズ(カラーCL)の安全性”について、いくつかの問題点を報告しました。そのうちカラーCLの眼に及ぼす影響の研究では、国内で承認を受けている16銘柄の視力補正用カラーCLの開封直後の新品レンズを8時間装用したところ、16銘柄中15銘柄で治療や何らかの対応が必要な眼障害が確認されました。今回の研究では、カラーCLによる眼障害の発症原因をさらに明らかにする目的で、カラーCL(非視力補正用、視力補正用)を含めたソフトコンタクトレンズ眼障害について、全国の眼科医療機関にアンケート調査を実施し、カラーCLによる眼障害の発症の機序を統計学的に解析します。今後、国のカラーCL承認基準の変更などの必要性を検討する上でも重要な資料となります。是非、ご協力をお願いいたします。
平成26年度厚生労働科学特別研究事業
研究責任者 蓜島 由司
研究分担者 糸井 素純、金井 淳、澤 充
研究協力者 高橋 和博、柿田 哲彦、植田 喜一、小野 浩一
調査対象
他院で処方を受けた、あるいは、医師の処方を受けないで購入したソフトコンタクトレンズ(SCL)を使用している方が対象となります。自院で処方したSCLを使用している方は対象にはなりません。
調査用紙
調査用紙は2種類あります。一つは、他院で処方を受けた、あるいは、医師の処方を受けないで購入したSCLを使用している方で、装用中止となったSCL眼障害の患者さん用です (調査用紙:SCL装用による眼障害)。
もう1つは、同じく他院で処方を受けた、あるいは、医師の処方を受けないで購入したSCLを使用している方で、眼障害以外の理由で受診された患者さん、あるいは、装用中止を必要としなかったSCLによる眼障害の患者さん用です(調査用紙:SCL装用者)。これは統計解析をする上でのコントロールとなりますが、1例目はカラーコンタクトレンズ(カラーCL)装用者で、それ以降は可能な限り連続9例(カラーCLでも透明なSCLでも構いません)の計10例の調査をお願いいたします。
記入後、随時、調査用紙をファックス(日本コンタクトレンズ学会事務局 072-623-6060)で報告をお願いいたします。同意書、問診票は回収いたしませんが、5年間の保存をお願いいたします。
調査期間
各医療機関におけるアンケート調査は、平成26年12月1日に開始し、平成27年1月31日に終了します。その後、統計解析が行われます。
問診票とカラーCLのリスト
特別研究用の問診票とカラーCLのリストを用意いたしました。使用している製品の情報の収集にご利用ください。
患者への説明と同意
今回の研究は、倫理委員会で承認を得た疫学研究で患者への説明(説明書)と参加の同意(同意書)が必要となります。お手数をかけ申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。
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