コンタクトレンズ関連角膜感染症の調査は、日本コンタクトレンズ学会と日本感染症学会が協力して下記のように行っています。本調査に関しては、学会や研究会などで発表され、おおいに注目を集めています。また、NHKをはじめとする多くのメディアを通じて、様々な形で国民に向けた情報が発信されています。今後も各方面に対し、CL関連角膜感染症の重篤性を十分に周知し、CL診療の重要性を重ねて強調してまいります。2年目の調査では、ご回答いただきやすいように設問項目が一部変更され、アカントアメーバおよび緑膿菌感染症が本当に増加しているのかを調べるために、過去5年に遡る簡単な調査を追加いたしました。データの集積には先生方のご協力が是非とも必要です。どうか、この調査にご参加いただきますようよろしくお願い申し上げます。
● 完了した調査「CL関連感染症全国調査 初年度」対象期間:2007年4月~2008年3月
● 現在実行中の調査「CL関連感染症全国調査 2年度」対象期間:2008年4月~2009年3月
● 「アカントアメーバ角膜炎に関する外来・入院症例報告」対象期間(遡及調査):2003年4月~2008年3月
● 「緑膿菌角膜炎に関する外来・入院症例報告」対象期間(遡及調査):2003年4月~2008年3月
調査協力施設の新規参加も受け付けています。基本的な参加要件は日本眼科学会専門医制度認定施設です。
参加を希望される場合、あるいはお問い合わせについてはgakkai@g-jimukyoku.jp宛にご連絡ください。
盛会終了、満員御礼。
第51回日本コンタクトレンズ学会総会(スリーサム・イン福岡)はおかげさまをもちまして盛会に終わることが出来ました。
サミットは北に、CL学会は南に。期間中は天候にも恵まれ、コンタクトレンズ学会では1884名、スリーサム全体では2196名を超える皆様にお越しいただきました。
学会は、特別講演、CLAO-JCLS合同シンポジウム、パネルディスカッション、一般講演、3学会合同シンポジウム、講習会で構成され、コンタクトレンズの最新情報や医療環境状況、そして専門的な数多くの演題発表と親交がきっと皆様の診療や研究活動に貢献できるものと感じています。
ご参加くださいました先生方、コメディカルの皆様、学会開催にあたりご協力いただきました多くの皆様に厚く御礼申し上げます。
また次回開催は、大阪大学の前田直之先生が主催されますので、きっと楽しくて有意義な学会になるものと思います。皆様の多くのご参加と学会の成功を祈念いたします(植田喜一)。
特別講演(下村嘉一先生:近畿大学) | CLAO-JCLS合同シンポジウム(左: S. Lance Forstot, M.D., F.A.C.S、右: Gary N. Foulks, M.D., F.A.C.S.) |
パネルディスカッション (左から:田倉智之先生(大阪大学)、俵木登美子先生(厚生労働省)、宇都宮啓先生(厚生労働省)、三宅健作先生(日本眼科医会会長)、大橋裕一先生(日本コンタクトレンズ学会理事長)) |
一般講演 |
3学会合同シンポジウム | 講習会 |
朝の登録会場 | 大橋裕一理事長より植田喜一大会長へ感謝状 |
混雑の展示会場 | 満席のランチョン・セミナー |
こんなコーナーもありました。 |
第51回 日本コンタクトレンズ学会総会
会 期 | 2008年7月5日(土)~6日(日) |
---|---|
会 場 | 福岡国際会議場 〒812-0032 福岡市博多区石城町2-1 TEL:092-262-4111 |
特別講演 | 下村嘉一(近畿大) |
会 長 | 植田喜一(山口大) |
U R L | http://threesome2008.jp/ |
今回も下記2学会と合同のスリーサム形式でした。(スリーサムは7月4日から開催)
第45回日本眼感染症学会
第42回日本眼炎症学会
会 長:内尾英一(福岡大)
会 期 | 2008年7月5日(土),6日(日) ※2008年7月4日(金)~6日(日)の3日間,スリーサム・イン福岡として, 第45回日本眼感染症学会・第42回日本眼炎症学会(会長:内尾英一教授 福岡大学医学部眼科)と合同開催 |
会 場 | 福岡国際会議場 〒812-0032 福岡市博多区石城町2-1 TEL:092-262-4111 |
会 長 | 植田 喜一(山口大学大学院医学系研究科眼科学 臨床准教授,ウエダ眼科 院長) |
主 催 | 山口大学大学院医学系研究科眼科学 〒755-8505 山口県宇部市南小串1-1-1 TEL:0836-22-2278 FAX:0836-22-2334 事務局長 柳井 亮二 |
事務局代行 | 株式会社イベント&コンベンションハウス 〒110-0016東京都台東区台東4-27-5秀和御徒町ビル8F TEL:03-3831-2601 FAX:03-5807-3019 threesome2008@ech.co.jp |
参加者数 |
下記参照 |
演題数 | ・特別系演題 9題 ・一般演題 48題(不採用演題なし) ・コンタクトレンズ講習会 4題 ・3学会合同シンポジウム 4題 ・市民公開講座 3題 |
プログラム | 特別講演 座長:澤 充(日本大) 演者:下村 嘉一(近畿大) 「オルソケラトロジーを中心に ~コンタクトレンズの可能性とその罪~」 CLAO-JCLS合同シンポジウム “コンタクトレンズのMythとTruth” 座長:木下 茂(京都府医大),西田 輝夫(山口大) CLAO招待講演:S.Lance Forstot(Corneal Consultants of Colorado, P.C.) 「Five Year Experience with Overnight Corneal Reshaping」 JCLS基調講演:Gary N. Foulks(University of Louisville School of Medicine) 「Staining of the ocular surface in health and disease」 シンポジスト: 柳井 亮二(山口大)「Myth.コンタクトレンズは就寝時に装用してはいけない」 稲葉 昌丸(稲葉眼科)「Myth.CLの装用により角膜内皮細胞は悪くなる」 山田 昌和(東京医療センター)「Myth.ドライアイにCLを処方してはいけない」 パネルディスカッション “最良のコンタクトレンズ医療を提供するために” 座長:金井 淳,植田 喜一(ウエダ眼科) 問題提起: 医学的見地から 梶田 雅義(梶田眼科) 社会的見地から宇津見義一(宇津見眼科) 経済的見地から田中 英成(日本コンタクトレンズ協会) パネリスト: 大橋 裕一(日本コンタクトレンズ学会) 三宅 謙作(日本眼科医会) 宇都宮 啓(厚生労働省保険局医療課) 俵木登美子(厚生労働省医薬食品局審査管理課) 田倉 智之(大阪大学医学部医療政策学) コンタクトレンズ講習会 “症例から学ぶコンタクトレンズの処方” 座長:村上 晶(順天大),佐野 研二(あすみが丘佐野眼科) 演者: 小玉 裕司(小玉眼科)「小児に対するコンタクトレンズの処方」 水谷 聡(水谷眼科診療所)「トーリックコンタクトレンズの処方」 塩谷 浩(しおや眼科)「遠近両用コンタクトレンズの処方」 宮本 裕子(近畿大,アイアイ眼科医院)「円錐角膜に対するコンタクトレンズの処方」 3学会合同シンポジウム “角膜潰瘍をめぐる諸問題” 座長:大橋 裕一(愛媛大),井上 幸次(鳥取大) シンポジスト: 海老原伸行(順天大)「春季カタルの角膜潰瘍(リモデリングと感染)」 稲田 紀子(日本大)「真菌性角膜炎」 松本 光希(NTT九州病院)「細菌」 近間泰一郎(山口大)「コンタクトレンズ」 市民公開講座 “あなたにも身近な目の病気と予防” 演者: 内尾 英一(福岡大)「目のアレルギーにどう立ち向かう?」 石橋 達朗(九州大)「失明につながる怖い眼底の病気」 西田 輝夫(山口大)「安全なコンタクトレンズのつかいかた」 |
その他 | ・プログラム・講演抄録集を3学会合同で作成,合冊とした。 ・3学会合同の会長招宴を開催した。 ・第51回日本コンタクトレンズ学会総会単独ホームページを作成した。 ・7月6日(日)15:00-17:00 3学会合同で市民公開講座を併催した。 会場:アクロス福岡 4階 国際会議場 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1-1-1 参加者数:306名 |
事前登録 |
当日登録 |
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3学会共通+講習会 |
696名 |
295名 |
会員 |
235 |
49 |
非会員 |
416 |
213 |
研修医・留学生・コメディカル |
45 |
33 |
第45回日本眼感染症学会 |
64名 |
77名 |
会員 |
41 |
9 |
非会員 |
21 |
62 |
研修医・留学生・コメディカル |
2 |
6 |
第42回日本眼炎症学会 |
103名 |
68名 |
会員 |
77 |
16 |
非会員 |
21 |
49 |
研修医・留学生・コメディカル |
5 |
3 |
第51回日本コンタクトレンズ学会総会+コンタクトレンズ講習会 |
521名 |
309名 |
会員 |
104 |
44 |
非会員 |
219 |
169 |
研修医・留学生・コメディカル |
198 |
96 |
コンタクトレンズ講習会のみ |
30名 |
33名 |
会員 |
1 |
1 |
非会員 |
4 |
5 |
研修医・留学生・コメディカル |
25 |
27 |
小計 |
1414名 |
782名 |
合計 |
2196名 |
※7月6日最終時点の集計分
重複登録や単独登録から3学会登録へ変更などがあり,現在確認中。
CL全国調査につきましては、多大なご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
おかげさまをもちまして、昨年度1年間で197症例を集積することができました(平成20年4月10日現在)。
今年度もこの調査を継続してさらに意義あるものに深化させるべく関係者一同邁進してまいります。登録施設のかたがたには、入力作業が大変ですが、よろしくお願いいたします。
(CL全国調査委員会委員長 下村嘉一)。
CL関連角膜感染症全国調査中間発表が、第112回日眼学会総会で行われました。詳細はトピックスの多発するコンタクトレンズによる深刻な合併症(中間報告)をご覧ください。
CL全国調査委員会では委員も拡充し、今後の活動方針などを検討しましたが、そのなかでとくに、「アカントアメーバ」と「緑膿菌」について注目すべきとの見解がまとまりました。「アカントアメーバ」と「緑膿菌」に関して、現在、登録されています全国の施設に過去5年間の外来、入院のデータの提供をお願いしています。作業負担が多くなり大変ですが、よろしくお願いいたします。